ベル･デ・ベル･フランスは、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、ガラス作品専門店です

ガレ トンボランプ

ガレ、ドームの作品の売却は専門店がお勧めです。専門店でないと詳しい相場がわからない為、かなりの幅を持たせる傾向があります。買う側のリスクを避ける為です。また専門店は顧客を多数かかえているので、在庫リスクが低く、高めの買取価格が設定できます。現在の動向はガレ、ドーム共にエナメル作品の買取価格が上昇しています。特にドームのエナメルランプは高額になります。作品売却をご検討の方はベル・デ・ベル・フランス0334992406までお電話をお願いいたします。

• ガレ 蜻蛉文花瓶  1904年から1906年の間に用いられた、星印付きサイン。ヨーロッパ美術品鑑定人組合の鑑定書が付きます。http://www.cecoa.com/

先日のブログでもご紹介いたしましたが、近年ガレ、ドーム共に贋作が増加しております。贋作の種類にはいくつかがあります。

①ルーマニア、台湾等で作られ「ガレ工房」などと称して販売されている物。識別難易度→簡単

②フランス、イタリアなどのガラス工房で制作されている、贋作製作のプロフェッショナルによる物。難易度→難しい

③1900年前後に制作された、ガレやドームを模して製作された物。難易度→簡単

②の識別が難しく、まれに国内でも販売されているのを見かけます。

弊社代表　野依　良之は「ヨーロッパ美術品鑑定人組合」LA CHAMBRE EUROPEENNE DES EXPERTS-CONSEILS EN OEUVRES D´ART (CECOA)のアール・ヌーヴォー、アール・デコ分野の公認鑑定人です。国内では他に、アール・ヌーヴォー研究の第一人者である山根　郁信先生だけが公認されております。同組合はヨーロッパで最大規模の美術品専門鑑定機関です。贋作に関する情報等を共有し、贋作の排除に努めております。同組合発行の鑑定証は各地税関、損保などで採用されております。http://www.cecoa.com/

名古屋市中村区にあります、大一美術館http://www.daiichi-museum.co.jpに展示されていますエミール ガレの名品です。 1889年のパリ万博に出品された作品で、108番の出品番号が付いています。フランスの伯爵家に長年収蔵されていました。「souci de plaire 好かれるか不安」の銘が彫り込まれています。カエルの下に咲いている花はキンセンカです。souciはフランス語で、不安とキンセンカの二つの意味を持っています。ガラス技術だけでなく、文学的な表現がガレの真骨頂といえる作品だと思います。

先日、ルーマニアで作られたガレ工房？の作品を買取して欲しいとの連絡をいただきました。かなりの数を、高額で購入されたとのことでした。偽物なので買取は出来ないとお答えしましたが、ご不満のようでした。ガレの工房で働いていた職人(何歳？)が、ルーマニアに渡り開いたガレ工房で制作された本物と説明を受け、購入されたそうです。なかなかご納得いただけなかったのですが、日本の柿右衛門の窯で働いていた職人が、中国に渡り窯を開き、そこで作られた物が柿右衛門の作品とはならないのと同じ事なのです。詐欺まがいの販売をする業者がいけないのですが、冷静に考えていただければご理解いただけると思います。